仕事と人を知る
INTERVIEW
周囲からの温かいサポートのもと、
施工技術を学ぶ日々
理工学研究科
建築学専攻卒
2020年入社
ド・タイン・ティン
日本に留学したのはなぜですか?
日系ゼネコンの施工技術に魅せられて
ベトナム出身の私は、子どもの頃から建築が好きで、母国の大学で建築を専攻しました。特に興味を持ったのは、日本のゼネコンが施工した空港や高速道路でした。品質が高いことに加えて、短工期を実現する施工技術が素晴らしいと思ったんです。そこで、日本への留学を決意。日本語学校に2年間通ったのち、日本の大学院で最前線の施工技術を研究しました。
日本留学にあたって苦労したのは、やはり語学です。ベトナム語とは発音も文法も全然違いますし、敬語の仕組みを理解するのも大変でした。でも、2年間みっちり学び、日本語能力試験では最も難しいN1レベルに合格。BJTビジネス日本語能力テストでは、上から2つ目のJ2レベルまで合格することができました。
入社理由について教えてください
先輩社員の優しい人柄
大学院1年目の終わりにベトナムに帰省した際、現地法人に勤務されていた、三井住友建設の先輩社員と会う機会に恵まれました。電子部品工場の現場を見学させてもらったのですが、その先輩はとても優しくて、仕事にも一生懸命な方。工程管理の重要性を熱く語ってくれたことが印象的でした。
就職活動では、他のゼネコンも見て回りましたが、一番私に興味を持ち、コミュニケーションを取ろうとしてくれたのが三井住友建設でした。以前お会いした先輩と同じように、人事の方がとても優しくて、面接のアドバイスをしてくれました。日本語の資格を取得したといっても、きっと施工現場に出たら右も左も分からないはず。困ったときになんでも聞ける先輩社員の存在が大事と考え、この会社に入社することに決めました。
思い出深いプロジェクトは?
竣工まで携わった九州のプロジェクト
半年間の研修を終えた後、最初に配属されたのは九州支店。市民センターの建築施工管理を担当し、先輩に教わりながらひとつずつ仕事を覚えていきました。コンクリート打設工事では、図面を見ながら発注するコンクリートの数量を検討するのですが、その計算に苦労しました。本当にこの数量で合っているのか、何度も不安になりました。でも、そのたびに先輩が計算ミスを指摘してくれたり、複雑な形状のときの計算方法を教えてくれたりして、乗り越えることができました。さまざまな苦労を経験しながら無事竣工を迎えたときは、大きな達成感に包まれました。内装も外装もすごくきれいで感動しました。
現在、どんな仕事を担当していますか?
超高層マンションの建築施工管理
現在は、東京の晴海にある東京オリンピックの選手村跡地で、50階建て超高層マンションの建築施工管理を担当しています。建物の規模に対して敷地が非常に狭く、資材の搬入は特に大変です。鉄筋や型枠、防水シート、足場など大量の資材をいっぺんに置いておくことができないので、新たに搬入するタイミングで既存の資材を移動させるなどの工夫が必要になります。そうすると、各協力会社の作業にも影響するので、都度打ち合わせをして調整しています。
また、このプロジェクトでは防水工事も担当していますが、やはり細かい調整が発生します。雨天時は作業できないため、3日の工程を1〜2日に圧縮できないか協力会社に交渉するケースもあります。施工計画書や工程表を遵守できるよう、臨機応変な対応をいつも心がけています。
今後の目標について教えてください。
海外勤務に挑戦したい
これまで2つの現場を経験し、上司のサポートのもと、さまざまなチャレンジをさせてもらってきました。そのおかげで、各工程への理解がだいぶ深まったと思います。以前は協力会社にただ作業指示を出していただけ。でも今では、「なぜこうするのか」という理由や根拠まで説明できるようになり、成長を実感しています。
今は施工技術をひとつずつ学んでいる段階ですが、将来的には国内現場で得た経験を強みにして、海外勤務にも挑戦したいと考えています。日本の物件はもちろん、母国ベトナムを含めた海外の物件にも携わり、社会の発展に貢献することが私の目標です。
1 Day Schedule
ある1日のスケジュール
- 7:40
- 出社
- 8:00
- 朝礼、現場の注意事項を周知
- 8:15
- 担当エリアにて現場監督
- 11:30
- 昼礼、午後以降の作業内容について各協力会社に共有
- 12:00
- 昼休憩
- 13:00
- 図面・工程表のチェック、資材発注
- 14:30
- 担当エリアにて現場監督
- 16:30
- 事務所に戻り夕礼
- 17:00
- 資料まとめ、翌日の準備
- 19:00
- 退社
Private
オフの過ごし方
土日は家族と買い物やカフェに行くことが多いです。夫婦共々ベトナム出身なので、年2回ほど帰省しています。年末年始とお盆の長期休暇を利用して、1週間ほどゆっくり過ごしています。