仕事と人を知る

INTERVIEW

日本でも、海外でも実感。
仲間の成長が、
自分の成長につながっている。

理工学部
都市工学科卒
2015年入社
小松 塁

入社理由について教えてください

海外でインフラ工事ができるから

大学時代は海外旅行に夢中でした。2年間休学し、最初の10ヶ月をアルバイトに充てて資金をつくり、14ヶ月の海外放浪の旅へ。道中さまざまな出会いに恵まれ、トラブルにも見舞われ、たくさんの思い出ができました。そして、将来やりたいことも見つかりました。東南アジアを巡っていたとき、日本のODA工事が行われている光景を何度も目にしたんです。日系企業がインフラ整備において大きな役割を果たしていることを知り、土木系の学科で学んでいた私は、海外のインフラ工事に携わりたいと強く思うようになりました。
帰国してからは海外気分がなかなか抜けず、4年生の夏にようやく就職活動をスタート。「希望すれば海外で働ける」という話を聞いてチャンスだと思い、三井住友建設の面接に臨みました。施工管理の仕事は正直なところ、あまりよく理解していたとは言えません。そんな私を受け入れ、海外を放浪した話や、途上国の発展に貢献したいという想いに耳を傾けてくれたこの会社で働きたいと思い、入社することに決めました。

海外赴任はいかがでしたか?

日本では考えられないトラブルに衝撃を受けました

海外赴任の希望が叶ったのは入社4年目。国内の土木現場で経験を積んでからの異動でした。配属されたフィリピン南北通勤鉄道計画は、日本のODAによって実施されるプロジェクト。首都マニラから北方の郊外都市を結ぶ、市民の足となる鉄道を整備する工事です。首都圏で深刻化していた道路渋滞を解消することを目的としています。当社が受注したのは橋梁上下部工事で、私は一番下の基礎杭を担当。3年間ひたすら、杭を打ちまくる日々を送りました。
現地ではタガログ語に加えて英語も共用語でしたが、土木の専門用語が飛び交い、ビジネス英会話自体が大変でした。しかも杭工事チームの日本人が4人に対して、フィリピン人が40人。日本だとマネジメントされる側でしたが、フィリピンではマネジメントする側です。慣れないことだらけで最初は苦労の連続でした。いざ工事がスタートすると、日本では考えられないようなトラブルにもたびたび遭遇。ダンプが横転してしまい、工事用道路が通行止めになるといった事態まで起こり、赴任間もない頃は驚いてばかりでした。

海外プロジェクトで、何が印象的でしたか?

現地スタッフの方々が、ぐんぐん成長する姿

トラブル続きでしたが、現場の雰囲気は良好で、フィリピン人スタッフの皆さんはいつも楽しそうに仕事をしていました。陽気な中にも、がんばって成長したいという姿勢がにじみ出ていて、その気持ちに応えたいと思いました。多くの方にとって、杭工事も土木工事も初めてだったので、一から丁寧に教えました。少し難度の高い仕事を任せることもありましたが、彼らはスポンジのように吸収し、ものにしていきました。ぐんぐん成長していく姿を見られて、とてもうれしかったです。
杭工事を9割ほど完成させた段階で、私は帰国することになりました。別れの挨拶をしたとき、スタッフの皆さんから口々に「いろいろ教えてくれてありがとう」と感謝の言葉をいただいたことは、忘れられない思い出です。南北通勤鉄道が開通するのは数年後。若手の彼らがさらに技術を磨き、将来的に自分の国の工事に活かしてくれることを願っています。

現在、どんな仕事を担当していますか?

霊園工事の現場監督

日本に帰国してからは、茨城県のとある霊園工事の現場を担当しています。作業所の立ち上げから参加し、現在は造成工事を進めています。山間部の立地なので、山を切り崩し、その土砂で谷を埋めるなど、かなり大規模かつ難度の高い工事です。技術的課題は山積みで、それに対する解決策についても未決定事項が多々あります。この状態を前に進めるため、ひとつずつ方針を決定し、難題を解決していくことが私のミッションです。幸い、スタッフのマネジメントやトラブル対応、施工計画書作成のスキルは、海外赴任時に磨くことができました。その経験が今、とても役に立っています。
作業所では、当社の社員のみならず、出向・派遣社員、協力会社の社員の方等、様々な立場の方と一緒に仕事をしていきます。共に仕事を進めていく上で意識しているのは、私も含めてチームメンバーの仕事を見える化することです。全てのタスクをホワイトボードに書き出して、それぞれの業務範囲を明確化。一人ひとりが働きやすくなるよう環境づくりに取り組んでいます。

今後の目標を教えてください

再び、ODA工事に挑戦すること

今の現場を軌道に乗せたら、近い将来、再び途上国のODA工事に赴任したいと考えています。後輩スタッフの技術的指導やモチベーション向上に携わりたいですね。土木系の海外プロジェクトはODA工事が主体なので、チャンスは豊富にあります。海外プロジェクトの魅力は、なんといっても工事規模の大きさです。国内工事の大型新設工事は減少傾向ですが、海外工事は1つ1つが巨大プロジェクトです。会社としても注力していますし、手を挙げたらまた行かせてもらえるのではないかと楽しみにしています。

1 Day Schedule

7:50
出社、朝礼、ラジオ体操
8:30
現場巡回
10:00
発注者との立ち会い検査
12:00
昼食
13:00
品質管理データの確認
14:00
協力会社とのミーティング
15:00
測量
16:30
作業終了時の現場点検、戸締まり
17:00
立ち会い調書の作成
19:00
退社

Private

高校時代は陸上部に所属。初めてフルマラソンに挑戦したのはフィリピンから帰国後でした。それ以来、継続的に走るようになり、最近は同僚と水戸のマラソン大会に出場しました。